『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(下)』

読み応えたっぷりで、しかも飽きさせない。好きですこの本。

あらすじ
〈世界の終り〉
奇妙な街、そこにあるのは周囲を囲む高い壁、影を失った人々、長くて寒い冬、そして一角獣。街の図書館で一角獣の頭骨から夢を読む仕事をしている〈僕〉の物語。
〈ハードボイルド・ワンダーランド〉
老化学者により意識の核の中にある思考回路を組み込まれた〈私〉が、それに秘められた謎を巡って奔走する物語。


二つの物語が同時並行して織りなす、とっても不思議で複雑な世界のお話。



とても深いお話です。ただ単純に文章としてとても好きだというのもあるけど、永遠とは何か、生きるとはなにか、そういったテーマが至る所に織り込まれている物語です。あらゆるものが何かを暗示していて、何かを伝えていて、何となく心に残るそんな物語です。
(オオエ)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)新装版 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)新装版 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)新装版 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)新装版 (新潮文庫)