天空の蜂

爆弾が仕掛けられた最新式大型ヘリコプターが乗っ取られ、遠隔操作で原子力発電所の原子炉「新陽」上空に停止させられた。そのままではヘリコプターの燃料が切れ原子炉に墜落、炎上し放射線事故が起こってしまう。日本政府に対する犯人の要求は全国の原子力発電所の原子炉を使用不能状態にすることだった。しかし、犯人、政府の想定外のことが起きてしまった。なんと子供が一人ヘリコプターに乗っていたのだ。
子供の命が係る中、政府の出した回答とはどのようなものだったのか!
現代日本でもたびたび議論になる原子力発電所の是非について考えさせられ、なかなか難しいが、お勧めの一冊である。
(紹介者:イシカワ)

天空の蜂 (講談社文庫)

天空の蜂 (講談社文庫)