夜のピクニック

はじめまして、ヤスイです。まだこのブログの使い方は手探り状態ですが、なんとかして受け継いでいきたいと思いますので、よろしくお願いします。班員みんなでたくさん更新していけたらいいなぁ。OB・OGの方々も、気が向きましたら是非書き込んで下さい!

ではとりあえず、本の紹介や感想を書いてみます。最近読んだ『夜のピクニック』です。

夜のピクニック (新潮文庫)

夜のピクニック (新潮文庫)

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「夜行祭」。
その高校で修学旅行の代わりに毎年行われるそのイベントは、朝の8時に出発して翌朝まで歩き続けて学校に帰って来るという、ただそれだけのもの。でもそれは受験と卒業を控えた3年生にとっては高校生活最後の思い出になる。
人に言えない秘密を抱えた少年も、夜行祭で小さな賭けをする少女も、2人の周りの人たちも。
それぞれがいろんな事を思いながら、物語は進んでいく。

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主人公2人の視点が切り替わりながら進行していくけれど、基本はただひたすらにみんなが歩くだけ。大きなアクシデントがあるわけでもないに、それでも登場人物に心情の変化が起きるのも自然に描かれていて、すんなりと読めます。
友人の大切さとか、受験の事での悩みとか、恋をしてみたりとか・・・、青春の中で過ごしている登場人物にほどよく感情移入できる感じです。
インパクトがあるシーンなんかはないけれど、とにかく読後感のいい作品です。


★の数の基準が分からないので、思ったままでいいということにします。五つ星。