岳飛伝 by神谷

岳飛伝(一)<青雲篇> (講談社文庫)

岳飛伝(一)<青雲篇> (講談社文庫)

岳飛伝(二) 烽火篇 (講談社文庫)

岳飛伝(二) 烽火篇 (講談社文庫)

岳飛伝(三) 風塵篇 (講談社文庫)

岳飛伝(三) 風塵篇 (講談社文庫)

岳飛伝(四) 悲曲篇 (講談社文庫)

岳飛伝(四) 悲曲篇 (講談社文庫)

岳飛伝(五) 凱歌篇 (講談社文庫)

岳飛伝(五) 凱歌篇 (講談社文庫)

お久しぶりです、ごたごたしていて書き込みが出来ず…

 さて、文庫版の『岳飛伝』が完結しました。前にハードカバーで出ていたみたいですが、今回はノータッチで。
 物語全体に水滸伝の空気がもの凄い漂っていたように思います。具体的に言えば主人公の岳飛ですが、最後まで皇帝に忠誠を尽くし、結果として奸臣の罠にかかって最後を迎えるところなんかまさに水滸伝の主人公である宋江そのものです。罠と知りつつも忠義のために殉じるというのは素晴らしいことに思えますが、二人ともその信念に仲間を巻き込んで死なせています。正直「他人を巻き込むな!」と突っ込みたくなります。
あと、岳飛の死後の話は一部魔術合戦になってました。中国の物語の中の戦って、個人プレイ結構多いですよね。ある物語では、何万の軍の中に一人で突っ込んでいって敵の大将討ち取ったりしてますけど、現実にそんなこと出来るわけないですよね…あ、物語だからありなのか。
あと、挿絵が個人的にお気に入りです。この絵で漫画化したら迷わず買います!