四畳半神話大系by神谷
- 作者: 森見登美彦
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2004/12
- メディア: 単行本
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どうも、神谷です。読み終えましたので、感想でも書かせていただきます。
内容は、一言で言ってしまえば、あの時あんな選択をしなければ薔薇色の大学生活を送るはずだったと嘆く主人公が、あんな選択をしなかった場合のその後を描いた物語とでも言えばいいのでしょうか?
人生ってそんなもんですかね…後になってこうしておけば良かったなんていっても、そうしたところで結局は似たような結末になる。なんだか悩むのがバカらしく思えてしまいました。
それにしても見事な文体です。『夜は短し歩けよ乙女』でも炸裂したあの、抑揚を抑え、不必要なまでに論理的な(単なるこじつけじゃ…)文章は、読んでいて呆れるという感情を通り越して、新たな境地に至った感覚に陥ります。簡単なことをわざと難しく書く、レポートを書くときに参考にするあの本たちに似たところもありますが、この本はそんなに難しいことを考えずに読んだ方がいいでしょう。無意味を楽しむことこそが、この本を読む上で最も必要なことなのですから…