ボッコちゃん

ボッコちゃん (新潮文庫)

ボッコちゃん (新潮文庫)

どうも、神谷です。読み終えた本が溜まってきたので、ここらで感想を書かせていただきます。まずは『ボッコちゃん』から。

内容は、超短編集(ショート・ショートと言うそうです)50編。一昔前から見た、科学技術の発展した未来を描いたものが数多くあるように思われました。

ショート・ショートというのをはじめて読んだのですが、わずか2,3ページの物語に過ぎないのに物語がしっかり完結している(具体的な結論は書かれていませんが、それがまた読者の想像を掻き立てます)、こんな小説があるのかと、正直驚きでした。それはまるで、初めて上京した純朴な田舎の青年のように、異形の南蛮人に出会い、雷鳴の如き鉄砲の咆哮を初めて聞いた聞いた種子島の人々のように(何言ってんだか)…

読書というのは長距離走のようなものだと思っていましたが、これはシャトルランみたいなものでした。長時間本を読むのが苦手な人にはオススメです。