パラレルワールド

「本書は、物理学の本である。」こう書いてある本に敵意すら覚える人もいるのではないだろうか。難解で読んだところでちっともわからないし、ましてや面白いなどと到底感じられないといったところである。この本は、そのような人たちのために書かれたようなものである。相対論に量子論素粒子、宇宙そして超弦理論とM理論。扱っている話題は現代物理の面白い部分を凝縮したようなものばかりである。それでいて、この本には数式はほとんど出てこない(物理嫌いのたいていの人は数学に心を折られている)ので難解さに苦しむこともないだろう。面白さを知るだけならそれでいいのである。好きな人にはもちろん、嫌いな人にこそこの本で物理は面白いと知っていただきたい。
(紹介者:コマダ)

パラレルワールド 11次元の宇宙から超空間へ

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