自助論

 私はサミュエル・スマイルズの『自助論』を読みました。
とはいっても原著の英語版ではなく、中村正直の『西国立志編』を現代語訳したものです。
大学に入ってから努力をすることが減ってきたなと感じていたため、この本を手に取ったのですが、書名通り努力をすることの意義がひたすら綴られている本で、パワーがみなぎってきました。勤勉や忍耐強さの大切さ、勇気と失敗を恐れない心の重要性、運とは何か、怠惰の愚かさ、良心と志の大切さ、苦労の意義と品格について、お金と美徳、お酒の危険性などなど、若いうちに知っておくべき人生論が、偉人たちの努力の例を多用して述べられています。
書かれた時期が時期なので正直今の時代とは異なる箇所もありますが、本質はいつの時代であっても変わらないと思います。大学生には一度は読んでほしい名著です。
(紹介者:キタムラ)