タフな男になる80か条

島耕作という伝説のサラリーマンをご存知だろうか。この本は彼の生き様から、タフな男になるためのヒントをつかんでいくというものである。

島とてはじめから最強のサラリーマンであったわけではない。一癖もふた癖もある上司や部下にもまれ、会社という不合理な組織体の前に挫折を経験し、尊敬すべき人物とめぐり合ったことで徐々に成長を遂げていったのである。その彼の成長エピソードを追うことで、真のサラリーマンとはどうあるべきかというのを読者は追体験することができる。

伝説のサラリーマンであるだけに、タフになりたくなくとも、男でなくとも彼の生き様から得られる教訓は多い。特に、民間企業への就職を志す人には一読の価値ありと見る。

ちなみに個人的に一番感銘を受けた箇所は「小さくてもいいから信念を持て」というくだりである。