薬指の標本by神谷

薬指の標本 (新潮文庫)

薬指の標本 (新潮文庫)

またまた失礼します。感想書き込むのを忘れていたので、書かせていただきます。

短編2篇で、もう1つは「六角形の小部屋」と言うものです。今回はこちらの感想を中心に書くことにします。

内容は、些細なことで付き合っていた彼氏と別れた主人公が、スイミングスクールで出会ったどこか不思議な感じのする女性の後を追って、その後六角形の小部屋のある建物に到着し、そこで今まで堪えていた思いを告白すると言うものです(説明下手ですみません…)。

苦しいことがあった時、誰かに話を聞いてもらうと気持ちが楽になると聞いたことがありますが、この話を読んでみると、聞いてもらうからではなく、話したから気持ちが楽になるのではないかと思いました。誰もいない小部屋で一人思っていることを話し続ける。こうすることで心の中に溜まっていた重荷を解き放っていったのでは?と、何だかどうでもいいような事を延々と考えてしまいました。