オーデュボンの祈りby神谷

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

どうも、神谷です。昨日の3時間耐久読書にて読んだ本の感想を書かせていただきます。

内容は、コンビに強盗に失敗した主人公が警察から逃げ、気がつくと江戸時代以来外界との交流を閉ざしていた島に到着し、そこで不思議な出来事に次々と遭遇すると言うものです。その島に数百年間佇んでいる、言葉を話し未来を見通すカカシ。ある日、そのカカシが殺され?ます。犯人を追っていく過程で明らかになっていく島民たちの謎、そして、長年謎に包まれているこの「島」に欠けているものとは?様々な人物の視点が交錯する中で淡々と進んでいく物語に、思わず引き込まれてしまいました。

私にとって印象に残った人物は、主人公を追っている警察官の城山です(彼は島の住人ではありません)。まさに悪そのもの、一片の同情も誘わないほどの悪役ぶりに、かえって爽やかさが感じられます。彼は一体どのような運命を辿るのか?それは読んでからのお楽しみということで…