『巷説百物語』

世は江戸の昔、まだ人と人ならざるものの境界が曖昧だった時代。その日は、明け方から雲行きが怪しかった。程無くして降り出した雨に追われた者たちは、集う山小屋で夜明かしの百物語を始めた。その場に居合わせた青年、百介はその場に漂う異様な雰囲気を感じる。やがて漂う小豆洗いの気配。はたしてそれを仕組んだのは人か、それともあやかしなのか―。人の定めでは裁けぬものに始末をつける、妖怪時代小説。ぜひご堪能あれ。
(紹介者:ニワ)

巷説百物語 (角川文庫)

巷説百物語 (角川文庫)