西の魔女が死んだ

中学校に行けなくなってしまった少女まい。彼女が「西の魔女」おばあちゃんの家で、自然とともに暮らすひと月のお話です。
何でも自分で決めること、それがおばあちゃんがまいに与えた「魔女修行」。自分の生き方に悩み、行き止まってしまったまいの心を、おばあちゃんの言葉が優しく溶かしていきます。生とは何か、死は何かが語られる中で、まいが成長していく姿を見ることができます。ふんわりとやわらかい雰囲気の中で、きゅんとくる切なさが胸にしみます。
長いお話ではないですが、一度ゆっくり時間をかけて読んでもらいたい一冊です。寒い冬、心あたたまる物語はいかがですか?
(紹介者:ホリエ)

西の魔女が死んだ (新潮文庫)

西の魔女が死んだ (新潮文庫)