不定期連載『たわごと』第三回 謝罪by???

 以下の文を読み、設問に答えなさい

 「ごめんなさい」、「申し訳ありません」これらに類する言葉は、人生で一度ならず数多く使う。昔「高○政○ゲーム」なるものが流行っていた。「せんだみつおゲーム」の変化形で、「○嶋」→「○信」→「申し訳ございません」という感じで誰かがミスるまで延々と続くゲームだ。

 とにかく、日本人は謝るのが大好きなのである。街角ですれ違う人と軽く肩が触れたら「すみません」、落とした書類を近くにいた人に拾い集めて貰う時も「すみません、すみません…」、待ち合わせに遅れた時に「ごめ〜ん、待ったぁ?」、そして極め付けが「ごめんあそばせ…」と言いながらの高笑い。

 「謝る」と言う行為は、自分のしでかした不始末を詫びる時に用いられるが、それは同時に相手の非難を封じ込めるという、もう一つの側面も併せ持っている。だからこそ使い勝手がよく、日常でお手軽に用いられる。だが、そうした使い方が広まるにつれ、「謝る」と言う行為はそのもう一つの側面がより際立っていくことになった。そのために前者の意義が薄れ、「謝るだけなら誰でも出来る」、「行為で示せ」ということが言われるのである。

 だったら、何のために「謝る」のか?それは、不始末を「詫び」たうえで具体的にどのように埋め合わせをするのかを「宣言」するためである。そう、「謝る」と言う行為は「償い」を伴って初めて完結する。「償い」を伴わない謝罪は誠意に欠けて相手の心に届かず、結果自信の謝意が伝わらないという本末転倒に陥るのである。

問一 前者の意義とはどういうことか、本文中から適当な部分を抜き出しなさい。

問二 筆者の主張する「謝る」ことにおいて重要なものは何か、次のア〜オから最も適当なものを一つ選びなさい。
ア、謝罪の言葉 イ、夢見る心 ウ、お金 エ、具体的な行為 オ、土下座

問三 この文章をどう思うか、自由に書きなさい。


編集後記:答えは後ほど発表しま…